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実印を管理している人が、実質そこの責任者

  1. 印鑑の物話
  2. 896 view

いろいろな人と話をしていると、たくさんの新しい気づきがあります。
みなさんも、少し考えてみて下さい。
あなたのご家庭や会社で、実印や銀行印を管理しているのは誰ですか?

2015年8月11日に公開したブログですが、2024年7月9日に現状に合わせてリライトしました。

家庭と会社における印鑑管理の傾向

これまで話から、以下のような傾向があることがわかりました。

【ご家庭の場合】
未成年:親
成人:本人

ちなみに以前は、結婚後は奥様が管理している場合が多かったですが、最近ではそれぞれ各自管理している家庭が増えています。

【会社の場合】
社長

この法則を考えてみましょう。

つまり実印や銀行印を管理している人がお金の責任者です。

未成年は実印を持っていないことが多いですが、銀行印は親が管理してます。
そして夫婦の場合は、家計を管理している方が印を預かることが多いです。

ちなみに我が家ではお金の管理は奥様に任せているため、お祝いなどでいただいたお金はすべて奥様に渡してます。
つまり我が家の場合は、責任者は奥様ということになります。

そして成人のタイミングで通帳と共に贈り、責任が移行します。

会社も同様です。
社長が管理するか、社長の奥様が管理するか、それとも経理担当者が管理するか。
誰が管理しても構いませんが、ここには大きな意味が隠されていることを知っておいてください。

なぜなら実印を管理する=決裁を許可する権利を持つことになるからです。

実印を管理する重要性

例えば実印を押す機会がある時、自分が管理していなければ、実印を管理している人に「実印貸して」と頼まなければなりません。
その時、実印を管理する人は当然疑問に思います。
「えっ?何に使うの?」と。

実印を使うということは大きな契約を結ぶことです。
実印が必要ということはつまり、大きな契約には大きなお金や大きな責任が伴うことを行おうとしていることが管理者に伝わります。
またその場合、実印を管理する人にも責任が及ぶ場合が多いのです。
そのため使用目的をしっかり確認し、許可してはじめて実印を渡します。
これは個人でも法人でも関係ありません。
だってお子さんから「実印貸して」と言われたら「ん?何に使うの?」ってなるのと一緒です。

会社を経営している方ならよくわかりると思いますが、決裁のスピードはとても重要です。
ここぞという時に大きな決断をし、捺印する。
もしそのタイミングを逃したら取り返しがつかないこともあります。
経理の方に預けていて、その方が休みでどこにあるか分からなかったらどうでしょうか?
契約が滞ります。
逆に経営者の方が管理していれば、外出中でも実印の場所を指示して代理決裁も可能です。

どんな場面でも実印をコントロールできる人、つまりは実印を管理下に置いてる人が決定権を持ちます。
それが実印を管理する意味なのです。

最後に

このブログをご覧の方は、一度よく考えてみて下さい。
家庭や会社での印鑑管理は非常に重要であり、誰が管理するかで責任の所在が明確になります。
もしあなたがその責任者になりたいなら、まずは実印を管理することを目指しましょう。
実印を管理することは、実質的にそのコミュニティの決裁権を持つことを意味します。

あなたの家庭や会社での役割と責任を再評価し、実印の管理を通じて責任を明確にしていきましょう。
どちらを選ぶにしても、自分の立場と役割をしっかり理解し、適切な行動を取ることが大切です。

さて、あなたはどちらを選ぶのでしょうか。

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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