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実印を管理している人が、実質そこの責任者

  1. 印鑑の物話
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少し考えてみて下さい。

実印(銀行印)は誰が管理してますか?

象牙の実印

 

例えば10代の方や学生さんだと「親」って場合が多いですかね。

例えば20代独身だったら多分「自分」

例えば30代で家族がいたら「奥様」または「ご主人」それとも「それぞれ」でしょうか?

で、40代でお子さんがいらっしゃる場合、お子さんの実印は「お母さん」ってのが多いんでしょうね。

 

これを会社に置き換えますと、実印を管理しているのは「社長」?「社長の奥様」?「経理の方」?

まあこれ、たいがいは社長さんじゃないでしょうか?

 

そう考えるとある法則が浮かび上がりますね。

 

 

実印を管理している人が責任者

案外盲点って方も多いのでは?

 

では実際の状況で考えてみますと、未成人のお子さんの責任者は親ですから、親が管理してます。

独身の方は自分で自分を管理しますから、自分が責任者。

ご家庭を持つ方は「奥様」か「ご主人」か、はたまた「それぞれ」か、これはご家族の考え方にもよりますね。困った時は「奥様」頼りなのかそれとも「ご主人」なのか、はたまた「それぞれ」の責任と考えるのか。

 

会社も一緒です。

「社長」が管理するのか?「社長の奥様」が管理するのか?それとも「経理」の方が管理するのか?

 

もちろん誰が管理しても構いませんよ。

構いませんけど、ここには大きな意味が隠されていることを知ってください。

 

っていうのは、実印を管理する=決裁を許可する権利を持つ

ことになるからなんです。

 

 

実印を管理する意味

例えば実印を押す機会が来た時、自分が管理していなければ実印を管理している人に「実印貸して」って頼まないといけないですよね?

その時、実印を管理する方は当然疑問に思いますよね?

「えっ?何に使うの?」

 

だって実印を使うってことは大きな契約を結ぶことです。

大きな契約ってことは大きなお金や大きな責任が動く。

つまり、少なからず実印を管理する人にも責任が及ぶ場合が多いんです。

だから使用目的をしっかり確認し、許可してはじめて実印を渡します。

これは個人でも法人でも関係ありません。

だってお子さんが「実印貸して?」って来たら「ん?何に使うの?」ってなりますよね。

 

会社を経営なさってる方ならよくおわかりかと思いますが、決裁のスピードってとっても大切です。

ここぞという時に大きな決断をし、捺印する。

万が一、そのタイミングを逃したら取り返しがつかないコトだって多々あります。

それを経理の方に預けていたら?その方がお休みで、どこにあるか分からなかったら?契約が滞りますよね。

逆に経営者の方が管理していれば外出中に大きな場面があっても、実印の場所を指示して代理決裁も可能だったりします。

 

つまりどんな場面でも実印をコントロールできる人、つまりは実印を管理下に置いてる方が決定権を持ちます。

それが実印を管理する意味なんです。

 

 

まとめ

このブログをご覧の方は、一度よく考えてみて下さい。

万が一あなたが責任者になりたかったら、そのコミュニティの実印を管理しましょう。

責任を持ちたくなかったら、実印を渡しましょう。

 

責任とはつまり、お金の決裁者です。

お金を管理したかったら実印を持ち、管理したくなかったら渡しましょう。

 

でも多分、現時点で実質的な責任者が、きっと管理してると思いますけどね。

だからもしそれが不満なら、何らかの理由を付けて実印を自分のモノにしましょう。

だって実印を管理するだけで、全てのお金の権利を手にすることができるのですから。

果たしてそれが、楽しいのか?それとも辛いのか?

 

さてさて、あなたはどちらを選ぶのでしょう・・・

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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