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実印をプレゼントすることは、その相手を守ること

  1. 印鑑の物話
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日々、店頭でお客様と直接お話しする中で、様々なご意見や感謝の声をいただきます。
その声は私たちの力にもなり、新たな方向性を模索する貴重な指針ともなっています。
特に心に残るのは、実印を贈ったという体験談です。
ある方は新しく奥様になられた方へ、想いと共に実印を贈られました。

実印は後から気づく贈り物

奥様に実印を贈ろうと考えられたきっかけはご両親だったとのこと。
ご自身も成人の際にご両親からいただいき、歳を重ねてその意味を知り、大切な相手には実印を贈ろうと決めていたそうです。

私もそこそこの歳になり、実印を押す機会も増えました。そしてその度に親に感謝しますね。だってこんなに立派な実印を作ってくれたのですから。
でも正直、最初成人の記念にもらった時はピンとこなかったですよ。むしろそんな高価なハンコいらないって思ったものでした。
それが自分が実印を始めて押す時に、親の真意が分かったんです。
あの緊張感のある場面で三文判じゃ恥ずかしかったですよ。それを見越してプレゼントしてくれたなんて、やはりさすがですね。
だから私もこの世で一番大切な妻に、実印をプレゼントするんです。

当ブログでは似たような話を繰り返し書いていると思いますが、それはきっとみなさん同じように、実印は大切な人を守るために贈られるものだと後から気づくからなのかもしれません。

実印を押す意味は、実際押す瞬間にならないとわからないものです。
相手がいて、大きや責任を伴う約束を交わす瞬間です。
約束に大切なのは信用です。
その信用を実印は表していると言っても過言ではないからです。

そのことに気づくには経験が必要です。
しかし一旦気がつくと、その重要なアイテムを大切な人に渡したいと思うのでしょう。
大切な人だからこそ早急なリターンを求めることもなく、いつか役に立つと思って贈られています。
つまり人が人を想う連鎖が、実印を贈る習慣となって受け継がれているのです。

実印をプレゼントすることは、その相手を守ること

またそのお客様はこんなこともおっしゃいました。

実印を押す時って緊張感がありますよね?あの独特の緊張感に負けそうになる時もあります。
でも強い気持ちで押さなければいけないですよね?それが契約ですから。
そんな時、親がくれた実印は私に力をくれます。まるで自信を持って押せと後押ししてくれるかのようです。
守ってくれている、この心強さは他のなにものにも変え難いです。

実印をお守りとしてプレゼントされる方は多いです。
押す瞬間は、人生で最も大きな岐路です。
大きな責任を伴いますから当然悩むことともあるでしょう。
そんな時に大切な家族の後押しがあるって、確かに心強いことでしょう。

私自身も親父から一人暮らしの際に、実印と銀行印をもらいました。
それこそ当時、新聞の勧誘の際も「ここにハンコを押して」と言われて家に電話して確認したものでした。
歳を重ねて今ではさらに大きな責任を伴う捺印も増えてきましたが、その際もいまだに後押してしてくれている感覚がその都度湧き上がります。
不思議なんですよね。
1つの印なのに、大きなメッセージを感じられるのですから。

また実印を押すその瞬間は、新たな門出を迎える時です。
そんな大切な瞬間に、最愛の人からの贈り物がそばにあるというのは、言葉では言い表せないほどの安心感を与えてくれるのです。

最後に

実印を贈ることは、単なる物の贈り物ではないんですね。
大切な人の未来を守り、支えるための深い願いが込められています。

今回のお話で感じたことは、実印の贈るということは、受け取った人の心に勇気と自信を植え付けることなのでしょう。

 

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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