今回も比較的、店頭でのお問い合わせが多いお話。
使わなくなった実印はどうしたらいいんですか?
例えばめでたく姓が変わったり、また残念ながら亡くなったりして、役目を全うされた実印。
その後のお取り扱い方法は、2パターンしかありません。
- 彫り直す
- なんらかの形で処分する
では具体的にご紹介したいと思います。
1.彫り直す
その名の通り、彫っている部分を一度削って平らにし、新たなお名前を彫る方法。
こちらもみなさんそれぞれに様々な考え方がございます。
彫り直して有効活用するべきだ。
彫り直すなんて縁起が悪い。
まあ私個人の見解としては、彫り直せるなら彫り直して有効活用した方がいいと思います。
例えばご先祖様がお使いだった印ならなおさらです。
だって形見ですからね。
もちろんあまりに痛みが激しい場合は別ですが、大切に綺麗に使われていたのならご活用すべきだと思いますね。
だって想いが継承されるんですから。
逆に彫り直しなんて縁起が悪い。っておっしゃる方のお話を伺いますと、印面を切ることは首を切ることだから縁起が悪い、っておっしゃいます。
まあいずれにしましても、やはりご自身の正しいと信じる判断をされるのが一番正しいと思いますよ。
そして私たちは、それが可能にするためののお手伝いをするのが仕事だと考えています。
2.なんらかの形で処分する
こちらもみなさん結構お悩みになるそうです。
だってゴミと一緒に捨てられないし、かと言ってどこに処分を依頼したらいいのか分からない。
そんな場合も鈴印にお任せください。
こんなサービスも行っていますから。
詳しいことは上記のリンクに書いてますので、そちらを。
要するに、ご不要になった印章を鈴印でお預かりし、年に一度京都の下鴨神社に奉納するんです。
ちゃんと最後まで大切に祀らせていただきますので、ご安心ください。
ちなみに鈴印では、お代はいただいておりません。
またご自身で対応したいって方は、今年は終わっちゃいましたかね?
この辺ではお焚き上げとか、どんど焼きなんて呼ばれる、神事があるんですが、そういった機会に一緒に焼いて祀っていただくって方法もあります。
まとめ
今回は方法として2つご提案させていただきました。
とは言え、どちらも厳密な決まりがあってそれに従わなければいけない!って堅苦しいモノではなく、みなさんそれぞれの考え方が最も重要です。
鈴印の役目としては、その方法をご提案することと、その後のお手伝いをすることです。
なので迷った際は一度ご相談ください。
お客様にとっての最善を尽くしたいと思います。
長く大切に使われたハンコですから、最後まできちんと対応したいと思います。