先日、長男の卒園式に出席してきました。
長男の卒園、つまり親として迎える初の卒業式だったわけなんですが、これが想像以上に感無量で自分でも驚き。
そんな感動と共に書き記しておきたいと思います。
入園式と音楽
思い返せば3年前、今となっては記憶も定かではないんですけど、長男の入場の瞬間とそのあとに流れた園歌のメロディに非常に感激したのをよく覚えています。
よく音楽を聞いているだけで涙が溢れたなんて言葉を聞きますが、私自身はただ音楽を聞いた瞬間に感動したことは残念ながらこれまで一度もありません。
まあそれほど感受性が豊かな方じゃないですからね。
ただ、その時の感情とか体験とシンクロしてただただ感動したって体験はもちろんあります。
入園に関してはもちろん親子共々初めての体験ですから、あの小さかった我が子が集団の中でちゃんと立ってるだけでもう感動。
その場面にそれよりちょっと大きな子供達が歌う園歌。
とにかくメロディが素晴らしい。
過去を振り返って自分の校歌が良いと思ったことなんでないんですよ。
そもそも全く覚えてないし。
校歌って言われて思い出すのは、PL学園の校歌くらい。
毎年夏は甲子園見てましたからね。
そんな私でもあの園歌は特別でした。
逆にその園歌を聞いてその幼稚園が好きになったくらいでした。
だから密かに毎回、全てのイベントで園歌をみんなで合唱する場面は、奥歯をぎゅーっとしてる的な。
卒園式と音楽
これまで幾度となく聞いてきた、そしてその度にグッとこらえていた音楽。
もちろんそれは卒園式でも流れます。
でも逆に不思議でしょうがなかったんです。
入園した頃は「あの子があんなに成長して」の感激だったのが、卒園になると成長した感激があまりない。
むしろ「なんでできるくせにちゃんとやらないんだよ!」「そういうことするんじゃねーよ!」的な。
親の欲もあるんでしょうね?集団の中では親が理想とするちゃんとがある。
でももちろんその通りになんて行動しない。
まあ、そもそも親が親ですからね。
入園式と同じように、でも今度はちょっとだけ小さい子どもたちに囲まれる中入場。
周りを見渡せばお母さん方はその姿を見て、ほぼほぼ号泣。
先生方を見てもグッとこらえる雰囲気がひしひしと伝わってきます。
まあこんな私でもその瞬間は、もらいますよね。
「これがみんなで歌う最後の園歌です」
そんな紹介から園歌の合唱。
色々な場面が思い出され、人生で一番感動した歌になったのは間違いありません。
最後に
翌日だったでしょうか。
自宅で三男がおもむろに掴んで口に加えようとしたのを見ると、見たことのないオルゴール。
「あれ?どうしたのそれ?」
聞くと長男が「これ俺のだよ」と奪う。
慣れた手つきでオルゴールのハンドルを回すと、流れてきたのはあの園歌。
どうやら卒園記念だったようです。
「これがあれば大人になってもずーっと聞けるんだぜ」
彼なりにも思うところがあったようです。
そんなことを言いながら何かを思い出すように、ひたすら回し続けていました。