ハンコ(印章)には様々な種類があります。実印・銀行印・認印、他にも会社の印もあれば、ゴム印や消しゴムはんこなどとホント多種多様。
いずれにしましてもどんな形であれ、印章を押す目的は「この書類に書いてあることはすべて認めましたよ」とか「これは私が正しく発行した文書です」などと、押した人の意識を示す役割があります。
つまり「印章を押す」=「責任が発生する」ことになるんです。
それぞれの違いを正しく理解することで、いざという時に慌てなくて済みますし、また捺印という緊張感のあるシチュエーションでも堂々とした振る舞いができることで、あなたの価値を高めることにもなります。
多種多様な印章の種類の中で、今回は個人向けの印章に絞って、質疑応答の会話形式でご紹介します。
実印とは、役所に実印登録した印章のこと
実印ってなに?
実印の役割
なので簡単に押したり、気軽に人に預けたりしないで、ご自身でしっかり確認してから押す必要があるんですね。
実印が必要になるシチュエーション
- 自動車の売買や譲渡
- 不動産の売買や賃貸借
- 遺産相続
- 遺言書
- 公正証書の作成・金銭その他貸借証書・契約書
- 会社設立
- 保険金や補償金の受領
など・・・
兎にも角にも実印を押す時って、その人の人生の大きな節目の時なのは間違いありませんから、慎重にご決断なさってください。
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銀行印とは、銀行に届け出をしている印章のこと
銀行印ってなに?
銀行印ってなんですか?
読んで字の如くのような気もしますけど、、、
銀行預金や郵便貯金の口座を開設したり、お金の出し入れをする時には使います。
今でも銀行印は必要なんですか?
まずキャッシュカードでお金の出し入れをしようとする場合、限度額がありますよね?
だから例えば100万円を超えるような大金を引き出す場合は、銀行印が必要になります。
キャッシュカードでは本人じゃなくても引き出せちゃいますから。
暗証番号盗まれたり、家族が勝手になど考え出したらキリがない。
だから基本的には銀行に出向いて、本人確認をして、銀行印押して、間違いなく本人じゃないと引き出せないようになってるんですね。
使う頻度は低いかもしれませんけど、重要度は昔から変わらないんですね。
じゃあそもそも口座開設の時に銀行印が必要ないことに対しては何て言い返しますか?
みなさん税金は必ず納めなければなりませんよね?
その時に使えないとなると、全てが完結しません。
他にも国税の還付だったり公務員の給与の受け取り、年金や雇用保険などの公的機関からの振込にも使えません。
ま、そもそも印章を投げるCMを見てから、ワタクシ一切関わらないようにしていますけど♡
銀行印が今でも必要なことがよく分かりました。
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認印とは、どこにも登録をしていない印章のこと
認印ってなに?
またズバリ教えてください!
認印って何でしょうか?
つまりルールはないってことです。
だって誰でも「佐藤」って読めるから違うって言われちゃうんですよね?
じゃあ誰も読めないような複雑な「佐藤」だったらダメって言いようがないですからね。
だからちゃんと、これが実印で、これが銀行印で、これが認印って、使い分ける必要があるんですよ。
ただ先ほども申し上げましたように、実印を押しちゃっても構いませんし、銀行印を押してもいいんです。
でもそうすると、せっかく役所も金融機関も大切な個人情報だからって本人以外には教えない仕組みになっているのに、自分で晒しちゃっているも同然になります。
だからご自身だけしか分からないように、しっかり区別しておく必要があるんですね。
逆に言えば「ここに実印を」とか「ここに銀行印を」って登録印と照合する以外に押すのが認印になります。
もしそれが気がつかずに重要書類だったりしたら、場合によっては押すことで実印を同じ効力が発生することもありますから、私自身は全ての捺印は同列と考えています。
そのために既製印は一切使っていません。
売ってて言うのもなんですけど、押した先にどう利用されるか分からないのが捺印ですから、既製品は怖いです。
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最後に
補足することなどはありますか?
ハンコを押すことって、自分の意思を担保として相手に預ける行為です。
つまり「ここに書いてあることは全て認めました」の印。
決めるも断るもこちらの捺印次第。
だから私は印章って武器だと思っています。
何百万も何千万もする取引を、進めるも止めるも印章ですから。
それに詐欺も捺印を利用した手口は今でも多いです。
ですから自分を守る意味でも役割をしっかり区別して、押す際は慎重に。
そして迷った時は押さない。
迷った際は相手に流されず、ご家族に相談を。
それだけでほとんどの捺印の被害から免れることもできますからね。
数は少ないかもしれないですけど、重要度は人生の中でも最高峰。
だからこそ冒頭でも述べました通り、知っているだけでその時に余裕を持った振る舞いができ、あなたの価値も高まりますので、ぜひしっかりと理解した上で臨んでください。