今回、司法書士の方から、嬉しいお言葉をいただきました。
ご存知のように司法書士さんは捺印の機会が多いため、印章を大切にされています。
また多くの印をペラペラと目で照合されているので、その眼力は確かです。
そんな行政書士さんに嬉しいお言葉をいただきました。
2021年6月23日に公開したブログですが、一部反映されない項目があったため、2023年6月30日にリライトしました。
鈴印さんの印はすぐわかる
当然ご来店の時点で職業はわかりませんが、こんな会話の中から教えていただきました。
というのも私、行政書士なんで仕事柄とにかく印鑑に関わる機会が多いんです。
印を見比べることも仕事ですし。
その時に鈴印さんの印は本当一髪で分かるんですよ。
綺麗に捺せるのはもちろんですけど、何よりピタッと吸い付くような気持ちよさがあるんです。
そしてその印を見ると必ず「鈴印」さんのネームがあります。
捺していて気持ちよさを感じる印ってなかなかないんですよね。
ですから自社の印を作るにあたって、他に選択肢は考えられませんでした。
仕事冥利に尽きる嬉しいお言葉でした。
銀行の窓口の方もそうですが、印影を見るプロの方々です。
プロの方は実際に捺す場合も多いですから、全然違うことをご理解いただけるのは作り手としてやりがいにもなります。
ではなぜそれだけ写りや捺し心地が違うのか?
その理由を少し書いておきます。
写りや捺し心地を全て最終チェックしているから
当然ですが全ての印は、彫った私が最後に捺してチェックをしています。
「御印影」としてお渡ししているものがそれにあたります。
よく見るのは封筒などに簡単に捺してあるものですが、鈴印では御印影用の台紙を用意してお渡ししています。
そこまで行うには、2つの理由があります。
1.印章の最終チェック
印影が綺麗かどうかは、最終的に捺すことでわかります。
綺麗に写らない理由は途中のプロセスにありますので、その都度チェックしながら作っていきますが、万が一漏れの可能性もあります。
そのため実際に捺すことで、最終チェックとなります。
滅多にはありませんが、最終チェックで合格に達しない場合は、1から作り直ししています。
つまりお渡しする印が、綺麗に心地良く捺せるかどうかの、最終チェックのために1つ1つ捺しています。
2.見本として
親父にも言われていましたが、お渡しする印影は見本です。
見本とは、朱肉や捺印マットを正しく使えば、このように写るといった意味です。
逆に言えば、ご自身で捺した際に見本に満たない場合は、朱肉などに問題があることがわかります。
何かトラブルがあった時は、1つ1つ原因を潰していく必要がありますが、印章に問題がないことを示す見本でもあったりします。
もちろん納品の際の印影なので経年によって変わってしまう場合もありますが、逆に見本があることでその違いもわかります。
つまり綺麗に捺してある印影をご用意することで、鈴印品質を保っています。
最後に
鈴印の印とすぐにわかることに価値はありませんが、高品質な印が鈴印製であるとご理解されていることは価値があると思っています。
印章制作の中で一番気を遣うのは、実は最後に捺印だったりもします。
どれだけ綺麗に彫れていても、綺麗に捺せなければ欠陥商品ですから。
そしてプロの方が、それをご理解されていることがとても嬉しい出来事でした。
印章は分身と言われますが、もしかすると彫っている私をも投影しているのかもしれません。
これからもそれに見合う印を彫っていきたいと、改めて気持ちが引き締まるお言葉でした。
ありがとうございました。