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ゴム印の角が落ちている理由

  1. スタンプ
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今日は、ゴム印の角が落ちている理由について詳しくお話ししたいと思います。

皆さんが普段お使いのゴム印、実はその細かな形状には私たちのたくさんの工夫が詰まっているんです。
最近、お店でお客様から「ゴム印の角が落ちているのはどうしてですか?」というご質問をよくいただきます。
今回のブログでこの疑問にお答えしたいと思います。
日々のスタンプ作業が少しでも快適になるように、ぜひ参考にしてくださいね。

ゴム印の角にインクがつく問題

まず、ゴム印を使用する際に避けられない問題の一つとして、ゴム印の角にインクがついてしまうことがあります。
スタンプパッドにゴム印を押し当てると、どうしても角にもインクが付着してしまいます。
この状態で紙にスタンプを押すと、印影の外側に不要なインクが写り込んでしまい、汚れたような見た目になってしまうことがあります。

これって結構残念ですよね?
せっかく綺麗に押せたのに、もう1度やり直しになってしまいます。

ではどうすればこの問題を解決できるでしょうか?

美しい印影を保つための工夫

そうです。
ゴム印の角をあえて切り落とすのです。
角を落とすことで、スタンプパッドに押し当てた際に角にインクがつかなくなり、紙に押したときに余計なインクが付くのを防ぎます。
これにより、清潔で見栄えの良い印影を常に保つことができます。

少し専門的はお話をしますと、鈴印のゴム印は厚みが約3ミリものを使用しています。
また彫刻の深さが約2ミリ。
そのため写りこんでしまう角とは2ミリの差があるので、水平に押せば写り込みません。
でも人間の本能で、ぐりぐり押したくなるんですよね。

ならば最初から不要な部分がないほうがいい。
それが角を落とす理由です。

ゴム印の耐久性と品質について

一部のお客様からは「角を落とすことでゴム印の耐久性が損なわれないか心配」との声もありますが、ご安心ください。
ゴム印の角を落とす工程は非常に細かく丁寧に行われており、耐久性に影響を与えることはありません。
また写り込みによる余計なお押し直しの回数を考えると、むしろ落とした方が長持ちさせることができます。

正確なスタンプ作業のために

さらに、角が落ちていることで、ゴム印を正確に押すことが容易になります。
スタンプを押す際に余計なインクが紙に付かないため、細かいデザインや文字もはっきりと再現されます。
特にビジネスシーンや公式な文書に使用する場合、この正確さは非常に重要です。

最後に

ゴム印の角が落ちている理由は、美しい印影を保ち、スタンプ作業をより快適にするための工夫です。
当店のゴム印は高品質であり、長持ちすることを保証します。
もし、ゴム印についてご質問やご不明な点がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

これからも、皆様の日々のスタンプ作業が快適で楽しいものになるよう、さまざまな情報をお届けしていきたいと思います。

 

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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