あっ、鈴印の話です♡
宇都宮市民にとって、なくてはならないお店
またしても親父の話なんですけど、よく言ってたんですね〜。
「ウチは宇都宮にとってなくてはならない店だ。だってウチが店閉めてたら宇都宮市民の皆さんが困るんだから」
ま〜当時はひたすら反抗してましたからね「そんなワケね〜だろ!だって他にもハンコ屋さんはあるし、ウチがなくなったら他に行くだけだって!」なんて思ってましたよ。
ま、酔っ払って思わず言って大げんかになりましたけど♡
いつも詳しい理由をあまり話さない親父でしたから真意は分かりませんが、今までは自分達を鼓舞するためじゃないかな?って思ってました。
ただ今朝犬の散歩をしてると急にその話を思い出しましてね、実はそれって凄く重要な志なんじゃないか?なんてふと思ったんです。
その位の想いを持ってお店をやってないとお客様に魅力も伝わらないですし、やはり「自分のお店が開いてないとお客様が困る!」って位の志は絶対必要だなって思っちゃったんですよ。
だってその志こそがお客様に対する責任ですから。
自分なりに整理するとこんな感じです。
お店がなくなるとお客様が困る
別に自負するワケじゃなく、存続する事も大切なサービスの一環だと思ったんです。
お店はまず、存続させる責任がありますよね?
角度を変えてみるとこう。自分では今まで「3代目が潰すって言われるけど、別に潰したっていいじゃん?後を継いだ以上、自分のお店なんだし!」って思ってたんですけど、そうじゃないなって。
やはり80年以上続けてこれたのは、自分の先祖だけじゃなく、多くのお客様に支えられてきたからなワケです。
支えられてお買い上げ頂いて、つまりそのお客様には過去の体験として残る訳です。
過去の体験ってのは例えば
- あそこで自分の実印買ったから、息子のもあそこで買おう
- 前にあそこでロゴ入りのハンコ作ったから、あそこ行けばデータ残ってんじゃない?
- あそこで買って運気が上がったから、またあそこで
店側に購入履歴があるように、お客様自身にも購入体験があるワケです。
だからトラブルさえなければまたあそこで、って余計な選択をしないで済みます。
それがなくなってしまうと、また一からお店を探して好みを伝えて・・・思った通りにできるかな?一生懸命作ってくれるかな?信用できるお店かな?なんて心配もしなきゃならない。
つまりお店がなくなるとお客様のせっかくの体験が無になってしまい、そのことでご迷惑を掛けてしまうワケです。
言い換えるなら、買っていただいたお客様に対する責任です。
お店からは商品とサービスだけでなく、補償とフォローも買っている
もう1つ重要なのがこれですね。
例えば高価な商品を来月閉店するお店で買うのかな?って事です。
巷には閉店セールと銘打って販売してるお店もありますけど、だいたい消耗品ですよね?
これから長年住もうと思ってる家を閉店セールで買いませんよね?
これから10年乗ろうと思う車を閉店セールで買いませんよね?
つまり消耗品は種類も多いし使い捨ての側面もあるから買い換えればいいけど、高価なモノは長く使います。だから何かあった時の補償やアフターフォローも一緒に買っているワケです。
印鑑も決してお安いお買い物ではありませんし、それこそ買い換えるモノではありません。
だからお店がなくなると困るワケです。だってその補償やアフターフォローがゼロになってしまうワケですから。
ついでに言ってしまうとこのブログも、自分ではお客様へのアフターフォローの意味もあったりします。
だって売りっぱなしじゃ、商品の魅力も使い道も買った時しか知れないですし、そもそもその話だって時間が経てば忘れちゃったりもしますしね。
自分が購入したお店が毎日ブログ更新してたら、何となく見ると思んですよ。多少は興味があると思うんです。だから「やっぱあそこで買って良かった」って思ってもらえるためには、お客様にとって価値のある情報発信は必要かなと思うワケなんです。
それが続けられる一番の原動力にもなってるんですけどね。
まとめ
なんか話がだいぶ飛躍しちゃった気もしますが、まずは「宇都宮市民にとって、なくなてはならないお店」その位の気概がないとお店をやってちゃイカんな〜なんて思ってみました。
そして仮説を立ててみました。結果、案外的は外れてないのかな?なんて思いました。
繰り返しますが、ウチの親父はいつも動物の勘的に物事を判断していたので、詳しい説明ってあまりしてくれなかったんですね。
だけど1つも間違った事は言ってなかったんですよね〜。
でも改めて「もしなくなったら?」って考えると今日の話が思い浮かびました。
つまり継続する事も大切なお客様サービスである。
実はそれもとっても難しい事だったりもするんですけどね。
なので大変申し訳ございませんが鈴印では・・・
閉店セールは致しません♡