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大きいトコロは顔が見えないから

  1. 鈴印と人

改めて色々考えさせられる一言でした。

お客様の一言には毎回大きなヒントが隠されております。

今日もそんな言葉をご紹介したいと思います。

 

 

実印は験を担ぐ

その方も実印をとても大切に考えられる方です。

今回新たに別会社を設立との事でした。

そしてこんなお話をして下さいました。

 

やっぱ実印って験を担ぐでしょ?今までも鈴印さんにお願いして上手くいってきたからね。

普段使う三文判とかはさ、その辺で適当に買っちゃうんだけど、やっぱ実印だけはね〜。

会社を設立するって、そこには関わってくれる多くの社員がいますからね。いい加減な気持ちじゃできないですよ。

だってその人達の人生を預かる責任が発生するワケでしょ?だからできるだけの準備はしておきたいし、それにはやっぱ験を担ぐワケなんですよ。

だから実印だけは鈴印さんにお願いしてるんです。

こちらの方も親父の代からのお客様でした。

 

事業も成功され、傍からみたら順風満帆な方です。

でもやはりそういう方って、目には見えない部分にも気を遣われる方が多いですよね。

私自身は験を担ぐって、実はあまりないんですよ。なんとなくその時の気分によってなんで。

でも成功される方には軸を感じるのって、案外この「験を担ぐ」って行為なのかもしれませんね。

 

そしてこんなお話もして下さいました。

 

大きいトコロは顔が見えないから

こちらもなるほどでした。

 

既製品は別。むしろ大きい会社の方が信用できる気がするじゃない?

でもあつらえ品は全く違うよね。

やっぱ作り手の顔が見えないとさ。

大きいトコロって誰が作ってるのか分からないし、俺の想いが作り手に届いてるのかも分からない。

そんなモノで験なんて担げないよね?

自分の想いを直接伝えて、彫って頂く。だからこそ実印にも愛着が湧くし、押す時にも想いがこもる。

そうやってここまで来たからね。

ありがたいですね。

 

確かに大きい企業は話が通じない部分も多いですよ。

「すみません、注文したいんですけど」って言っても「こちらは窓口が違います」なんて言われちゃって。

 

いや御社にお願いしたいんですけど、注文窓口とか知らね〜し・・・なんて思っちゃいますモンね〜。

連絡して話があまりに通じないと、ここ大丈夫かな?ってなります。

 

既製品の製造なら資本力のある大企業の方が確かに優れてると思います。でもその後の対応はどうでしょうかね?あちこちたらい回しなんて場合が案外多いですよね?

対して小さいトコロは人数も少ないから、ほとんど自分たちでやらないといけない。だから誰かしらがその1つの商品に対して携わってる場合が多い。だから全員で想いを共有しやすい、なんて利点もあるんでしょうね。

 

1回電話すると、なんとなくその会社の規模って分かりますよね?私の大企業と中小零細企業の区分けは、話が通じるスピードが遅いのが大企業で、早いのが中小零細企業ってイメージです。

 

 

まとめ

大企業・中小零細企業、それぞれに得手不得手があります。

大企業は既製品のクオリティは高いけど、人数が多い分どうしても人とのつながりが薄い。

対して中小零細企業は、何より人との繋がりが強い。

 

ものづくりって人、つまりは職人さんにお願いするモノですからね。想いが伝われば作り手の感情も動きますし、逆もしかり・・・

実はそこには買い手側の想いも問われてるのかな?なんて思いました。

 

逆にお店側からすると、ものづくりをしている以上は、やっぱ作り手の顔を前面に出さないとイカンよな〜そんな事を改めて感じるお言葉でした。

だってモノを作ってもらうのは会社じゃなくて、人ですからね。

だから作り手が誰か分かりやすくしないと行けないんだなと。

 

そんなワケで私の顔♡

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜
鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)
1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。
専門店として、はんこ(印章)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長

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