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いいハンコを使う事によってあなたが受ける最大の恩恵

  1. 印鑑の物話
  2. 2060 view

実印に対する価値は人それぞれです。

実際に鈴印の店頭においても

「実印なんてそんなに使わないから、別になんでもいいんですよね?」
「実印って別に三文判でもいいんですよね?押してあればなんでもいいんでしょ?」

から

「実印は大切な契約の時に使う自分の分身ですから、あまりお粗末なモノは恥ずかしくて使えません」
「実印押すって事はとても怖いことです。だって自分の財産を全て管理するモノなんですから」

など様々です。

では実際に良い実印を使っていて受ける恩恵は、いったい何になるのでしょうか?
これまで多くのお客様の直接の声を受けて、まとめてみました。

2014年7月15日に公開したブログですが、2024年3月7日にリライトしました。

あなたが受ける最大の恩恵

信頼性の向上

多くの声をお聞きして、一番感じるのが信頼性の向上です。

日本においての実印は、ホテルマンが靴や時計などでお客様を見るのと同じ役割を担っていることがわかりました。
実際に実印を使用する場面は高額が動く時でもあります。
例えばそのような場面の装いを、スウェット上下で望むのとスーツで望むのではいかがでしょうか?
全く同じ人だった場合、より相手に緊張感を持って対応していただけるのは後者かと思います。
もちろん規格を満たしていれば実印としての機能は果たせますが、文化的な背景も理解しておくと相手から受ける印象が違ってくるのがお分かりいただけるかと思います。

つまり良質な実印は、あなたの価値を高め、あらゆる場面での信頼性をも高めてくれるのです。

ブランディングの向上

実印を捺す場面は、契約の場面です。
もちろん気心知れた相手から購入する場合もあるでしょうが、人生最大のお買い物でもある家などは何度も買い替えるものではありません。

お客様の声で印象的だったのが「相手の方が三文判だったので契約を辞めました」という言葉でした。
こちら側としては契約に臨む決意を表現する意味もあってフルネーム実印を用意したけれども、相手がそれに見合っていなかったということですね。
この事例を逆に見ると、販売する側は毎日お客様の印鑑を見ています。
そして印鑑である程度人となりを想像し、判断するのは前述のとおりです。

仮にあなたが若くて身なりも派手で軽い印象だった場合でも、実印が違うだけで相手からの見られ方は全く異なるそうです。
つまり実印によって安心感とブランディングの両方を相手に与えることができるのです。

良い実印は取引の双方に安心感を提供し、信頼関係の構築を容易にします。

自己価値の実感と責任感による発展

良い実印を使っていれば、それだけで自信を持って契約の席に臨むことができるのは想像に難くありません。
またそれだけでなく、良い実印を使うことは責任を強く記憶の残す、つまり責任を実感することにもつながります。
当然どんな印であれ実印であれば責任は全く同じです。
しかしながら実印の良し悪しによって、契約に対する責任が違ってくることがわかりました。
そして結果的に、強い責任感を持って臨む方の方が、その後発展する傾向が強いそうです。

自己尊重の表れとして良質な実印を選ぶことは、あなたの自信と成功の道へと繋がるのですね。

親子の絆を深める

ここまでで実印を使う契約という場面でのメリットをお伝えしてきました。
一方で実印は親子の絆を強めるツールでもあります。
それはこの実印が、横よりも縦のつながりの影響を受け購入に至るという背景が影響しているようです。

私たちの周りにはさまざまな物が溢れています。
高価なものや長い間欲しかったものをようやく手に入れたとき、その喜びは最初に友人や周囲の人たちと分かち合いたくなるものではありませんか?
私自身もバイクやギター、革製品などを手に入れたときには誰かに見せびらかしたものです。

しかし実印はそれらとは少し異なります。
友人同士で実印を見せ合う機会はほとんどありません。
その理由は残念ながら実印が「いいね!」と羨ましがられるようなアイテムではないからです。

ところが一方で、親には自慢する方が多いのが実印です。
「これで、自分も一人前になった」と親に認めてもらえるアイテムとしての価値を感じられるようです。
この感覚は無意識のうちに親から学んだ、実印の大切さに根差しています。

つまり実印は友人同士で価値を共有するものではなく、家族間で価値を共有するアイテムです。
実印は、その家柄や育ちを映し出すものであり、親から子へ、そしてその子から孫へと伝えられるべき大切な伝統だからです。
実印は家族の絆を象徴し、世代を超えて価値観や伝統を伝えるための重要なアイテムとなっています。

実印を大切にする人たち

では最後に、実際に実印を大切にする人たちをご紹介しておきたいと思います。

大きなお金を動かす方

大きなお金を動かす方々にとって、実印は単なる物体以上の意味を持ちます。
数千万、時には数億円という金額が動く不動産取引や企業間の契約など、重要なシーンで不可欠なものが実印です。
実印がなければ成立しませんし、またその一つ一つが彼らの財産、そして未来を左右します。
そのため彼らは実印を選ぶ際には、品質、材質、そして彫りの細部に至るまで細かく気にされています。
それはつまり実印が、彼らのプロフェッショナリズムと責任感を象徴し、信頼の証として相手方に提示されることを知っているからです。

印鑑で失敗した経験のある方

印鑑で失敗した経験のある方々は、実印の重要性を誰よりも深く理解しています。
一度の捺印で人生が変わってしまったという経験は、実印をただの印鑑とは見られなくさせるようです。
具体的には、保証人になる際の捺印で思わぬ負債を背負う結果につながったり、不動産の売買契約で思わぬトラブルに見舞われたりなどがあります。
これらの経験をされたことで、実印は自己の意志と責任を示す重要なアイテムであると認識され、その取り扱いには最大限の注意を払うようになります。
そのため実印を選ぶ際には、セキュリティや唯一無二の特性に重点を置かれ、自己を守るための盾としての役割を果たしてもらうことを期待される方が多いです。

なんとなくハンコが大切だと感じている方

鈴印の訪れる多くの方は、具体的な理由を挙げることは難しいものの、なんとなくハンコが大切だと感じています。
よくよく話を伺うと、これは家庭での教育に根ざした感覚であり、日本の長い歴史と文化の中で育まれた価値観であることがわかりました。
実印は単に名前を証明する道具ではなく、個人の社会的なアイデンティティを象徴するアイテムとして重要視されています。
これらの方々は、実印を選ぶ際にも伝統や家族から受け継がれる価値観を大切にされています。
実印を通してご自身の根ざしている文化や家族との繋がりを再認識し、それに従って商品を選ばれる傾向があります。

最後に

良い実印を選ぶことで得られる最大の恩恵は、あなたの人生の重要な瞬間において、自分自身の信頼性、品格、そして自信を社会に示すことができる点にあります。
さらに実印を通して親子の絆を深め、家族の価値観と伝統を次世代に伝えることは、計り知れない価値がある行為です。
実印を大切にすることは、自分自身への投資でもあり、またその選択が家族間の信頼と絆を強化し、社会に対するあなたの姿勢を示すことになるのです。

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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