先日Facebookを見ているとこんな投稿が
水島先生、掲載ご快諾ありがとうございます!
ちょっとしびれましたんでね、掲載をご了承いただいたので私の思いも添えたいと思います。
技術や知識を身につけたかったら・・・
技術や知識を身につけたかったらお金を払った学ぶ
もっと身につけたかったらお金を戴いて学ぶ
水島洋訓
こちら技術の世界に身を置いていると、かなり痛感します。
お金を払って学ぶ。お金を戴いて学ぶ。この差は実はとても果てしないのです。
確かにどちらも時間をかけて一生懸命やれば、技術も知識もかなり付くコトには変わりありません。
でもお金を払う場合と戴く場合で、圧倒的に違うことが1つあります。
それは・・・
責任です。
責任ってお金を戴く側に発生しますよね?だからお金に見合う仕事をしなければなりません。
だから払っている内は、教える先生側に責任があります。
教える側に責任があるから、教わる側はいくら頑張っても生徒止まり。
つまり極論を言うと、お金を払っている内はどれだけ頑張っても素人。
お金を払う側と戴く側の違いの実体験
私はこの道に進む際は、お金を戴いて学ぶ方を進みました。
そこは分かりやすく言うと、全国の窓口となるはんこ屋さんから依頼を受けて彫る、いわゆる下請けの会社でした。下請けの会社と言っても、ほぼ全員が一流の職人さんで構成されるプロ集団。
そこで全くずぶの素人だった私がいきなり入るのですから、使う側は大変だったでしょう。
どの職業でもそうでしょうけど、下積み的な仕事から圧倒的な技術が問われる仕事まで幅広くあります。一口に「ハンコを彫る」と言っても、それだけ幅があります。
元々負けず嫌いな私ですが、その気持ちだけでなんとかできるレベルじゃないんですね。明らかに経験値が違いすぎて。
もうね、諦めますよ。先輩を追い抜こうなんてコトは。
それより違う気持ちが芽生えます。
それは、お金を支払ってくれるお客様のために、恥ずかしくない仕事をしよう!
もちろん下手ですよ。だけどせめて精一杯をこめないコトには申し訳ない。
その積み重ねが何年も何年も続きます。
お金をいただく側だからこそ、気持ちが途切れないんですよ。
だって少しでも腕を上げるコトによって、より喜ばれるはずである、と信じてますから。
だからどんどん上達します。
これがきっとお金を払う側だったら、私だったら途中で投げ出しちゃったかもしれません。
そして我々の世界にも技術を競う競技会があります。
そこではじめて気づくんです。圧倒的に差がついているコトに・・・
でも競技会で同じ位のキャリアの方々と比べてもあまり意味はありません。
だって目指す先は、お金を払っていただくお客様にどれだけ満足していただけるか?ですし、そのためには遙か彼方の凄い人たちレベルの技術を身につけたいと考えているのですから。
職人さんって結局、そういう所にプライドを賭けている方々なんですよ。
まとめ
私は本気で技術を身につけたいなら、少しでも早くお金を戴く環境を探すべきだと考えます。
理由は上に書いた通りです。
とりあえずお金を戴けるレベルになるまでお金を払って学ぶ選択肢もあると思いますが、逆にその環境が当たり前になる可能性だってあると思います。
って言うのは、お金を払う環境の方が、優しくしてくれるから居心地いいんですよ。
だから怖い。
お金を戴く環境は厳しいっすよ!
だからいい。
心も体も鍛えられますから。
お金を戴く責任に心と体が耐えられて、むしろ最高のパフォーマンスが発揮できてこそプロじゃないですか?
とまあ偉そうに書いてますけど、私もお店に戻って最初に何十万円もする実印を彫った時は、緊張して失敗しちゃったんですけどね♡